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涙と感謝と・・・

優子 「ゆかり、
仕事大分出来るようになってきたわね」

コンたんは、やれば出来る子ですから

優子 「ゆかりにはお世話になったね」

優子さん、何言ってるんですか
私の方がお世話になりっぱなしでした。
私は涙ぐみました。

コンたん 「優子さん、辞めないでください。
私、優子さんの仕事もしますし・・・
事務室でくつろいでくれていんで」

優子 「あはは、ありがとうね。
私もここはね 結構気にっているから
辞めたくないのよ。

でも、 旦那に単身赴任させる訳に
いかなくてね、娘が旦那にべったりなのよ。」

コンたん 「そうだったんですね・・・」

優子 「うん、そうなの。ごめんね。」

私は、優子さんに一杯お世話になりました。
優子さんは、すっごくいい人で・・・

(この二年間のことが頭から次から次へと
思い出になって蘇ってきます)

号泣です。

ただ、ただ
下を向いて泣きました。

そんな、私を優子さんは胸元に
そっと引き寄せ
ありがとね、ありがとね。と
何回も言いました。

優子さんの声も小刻みに震えていました。

優子 「ねぇ、ゆかり、
まだ、退職まで2週間以上あるのに
今日お別れしなきゃならないみたい
じゃない、私達」

優子さんは、私の肩をつかみ、
ゆっくり体から離しました。

(その時、顔を上げて見た優子さんの涙ぐんだ
笑顔は、たぶん一生忘れないと思います)

コンたんは、唇をグッと噛み締め声を出して
泣くのを堪えました。

優子さんは、私の顔を見ると
再びギュッと抱きしめてくれました。

もう、限界です。

涙が止まりません。

静まり返った事務室で、二人はワンワン
泣いてしまいました。

優子さん、本当にありがとうございます。

入社当時、世間知らずの私に
沢山の事を教えてくれましたね。

今の私が、この仕事をしていられるのも
貴女が居てくれたからだと思います。

覚えていますか?私が仕事でミスをして
重圧に耐えられなくなって
仕事放棄して倉庫で泣いてたことを。

その時、優子さんは私にやさしく
接してくれました。
そのことは今でも忘れません。

ありがとうございます。

ありがとうございます。

何度言っても足りないのです。
恩返しも出来ませんでした。

せめて貴女と仕事をした二年間の思い出を
大事にさせてもらいます。

一つお願いがあります。

優子さんとお別れの日は、
笑顔でいられるようにします。

だから、今は沢山泣いてもいいですか?


ドラゴンの息子・・・

大川 「実は、息子の事なんだ」

大川さんの息子は、学年が近いので
知っている。
確か、恭介さんだったかな。

コンたん 「どうしたんですか?息子さん」

大川 「来月、ここに戻ってくるんだ」

確か大手の電気メーカーに就職したって
聞いたけど…

コンたん「また、何でですか?」

大川 「恥ずかしい話し、ユーチューバー
とかになりたいとかで仕事やめて
やがったんだ…でな」

コンたん 「強制送還って訳ですか」

大川 「あーそんなとこだ」

うーん、コンたんも似たようなところあるから
なんともいえないな(苦笑)

大川 「まあ、理由はともあれ、
帰ってきたら仲良くしてやってくれ。
あーあれだったら
結婚してくれていんだぞ」

コンたん 「えーっ
そういう問題じゃないでしょ」

大川 「ゆかり、料理とか得意なんだって聞いたぜ、
いい女は、男の胃袋つかまなきゃな。ガハハハ」

自分で言うのも変だけど確かに、料理は得意なほうだ。
でも、それとこれは別問題!!

コンたん 「私、まだまだ結婚考えてないですよ。」

大川 「そんなこと言ってたら婚期逃すぞ、ゆかり。
わははは。」

大きなお世話です。

コンたん 「大川さん、そういうのは
本人同士の問題だから
私が勝手に決められないですよ~」

大川 「そっか。そうだな、まあ
とにかくよろしく頼む」

なにをですか?

コンたん「仲良くはできますよ。
知らない仲じゃないんで」

大川 「ガハハハ、それじゃ
仕事の邪魔しちゃ悪いから行くわ」

コンたん 「・・・はい。お疲れ様でした・・・」

なんだか、仕事前に疲れちゃった。

着ぐるみ師と再設定・・・

? 「こんちはー」

コンたん 「あーこんにちは。
今日は、どうしたんですか?」

この人は、大川 竜二さん (おおかわ りゅうじ)。
この辺じゃ有名な着ぐるみ師だ。
着ぐるみ師って
えーと、ゆるキャラとかの中の人です。
本業は、個人経営の電気屋さんです。

大川 「聞いたよ、ゆかり。
出世したんだって?」

コンたん 「えーっ、出世じゃないですよ~」

そう、ただ、仕事が増えるだけである(笑)
コンたん的には致命傷である(笑)

大川 「今日はさー優子の依頼で
ゆかりと代わる前に再設定してくれって
言われてるんだよ。
なんか
使いづらいらしくてな、ゆかりには楽して
ほしいんだってよ。」

優子さん、とてもいい人だー
お願いだから辞めないでー

大川 「ゆかりが使いやすいようにして
やるからよー
打ち合わせしながらやろうと思って
今、大丈夫か?」

コンたん 「そうですね
私の仕事、あとでも大丈夫なんで
先にやりましょうか」

再設定は、30分ほどで終わりました。

大川 「こんなもんかな」

コンたん 「さっすがー
すっごくやり易くなりましたー」

大川 「ゆかり、ちょっといいか?」

コンたん 「えっ、なんですか?」

つづく

後押しと決断と・・・

コンたんは、今引継ぎで優子さんに仕事を教えてもらっているところである。

優子 「ゆかり、一度に全部は、無理だと思うから今教えた事できるようになってね」

コンたん 「は~い」

社員B 「橘さん、部長が呼んでますよ。」

優子 「はーい、今行きます。」

部長に呼ばれたね、ちょっと休めるな。
頭使いすぎた、甘いもの食べた~い。

優子 「ゆかり、今の所しっかりやっておいてね。ちょっと行って来るから。」

コンたん 「行ってらっしゃ~い。」

優子さんが席をはずす。

?「コンたん、がんばってるね。引継ぎ順調?」

コンたん「うん、まあね」

?「あ、これ食べる?」

コンたん「ありがとう、
甘いの欲しかったんだよね~」

この人は、佐々木 瞬(ささき しゅん)、
私の同期で人がよくて
仕事もそつなくこなす人だ。

瞬 「もう、9月だね~早いね~」

コンたん 「そうだね」

瞬 「俺、今月誕生日だった。
忘れるとこだったよー」

なに、何のアピール私から
プレゼント貰おうとしてるんじゃ?

コンたん 「そ、そうなんだね~
その日彼女と祝うのかな?」

ちょっと、カマをかけてみる

瞬 「いやー、それがさー今付き合っている人
いないんだよね~」

コンたん 「そうなんだ~」

なに、瞬君。君は確かにいい人だけど
私、そんなに君に特別な感情ないんだけど・・・

瞬 「その日、開いてるから何しようかな?」

知らんがな(危ない、口が滑りそうになった)

コンたん 「誕生日までに彼女作ったら
いいんじゃない?」

瞬 「うーん、それができれば
苦労しないんだけどな」

コンたん 「ほら、こないだ入ってきた
バイトの子、興味ないの?
性格良さそうじゃない。それに結構可愛かったし」

瞬 「あーかわいいよねー」

コンたん 「じゃあ、告白しなよ」

瞬 「いや、無理でしょ、
仕事で絡んでるとしてもいきなりすぎるし」

瞬君そこであきらめちゃダメでしょ。
あきらめたら、そこでゲーム終了よ
(名台詞パクリ)

瞬君、私達は同期で大変なとき、
愚痴言ったりして励ましあった仲だよ。
君には、結構助けてもらったし。
だから、背中押してあげるよ。

コンたん 「それで、瞬君はどうしたいの?」

瞬 「うーん、どうって?」

コンたん 「彼女欲しいの?」

瞬 「そりゃ欲しいよ」

コンたん 「じゃあ、がんばらないとだね」

瞬 「うー、ほんじゃ、がんばるわ~俺」

コンたん 「振られたら、
ヤケ酒付き合ってあげるから
思いっきり行ったらいいよ!!」

瞬 「なんだよ、それ。
もう振られる流れとかひどくねぇ・・でも、
ありがとう・・勇気でた。」

優子 「おまたせ~・・あら、佐々木君。
お邪魔だったかしら」

瞬 「すみません、お邪魔してまーす。」

コンたん 「お邪魔されてまーす。」

優子 「フフフ、二人仲いいね、
付き合ってるの?」

コンたん・瞬 「付き合ってません!!」

優子 「あら、息もピッタリね。
それで何の話ししてたの?」

瞬 「世間話ですよ、お邪魔しました」

瞬君、逃げたな。

優子 「何の話し?気になるな~」

コンたん 「別にどうでもいい話しですよ、
さぁ仕事仕事」

優子 「気になる~」

こんなやり取りが30分くらい続きました。

涙の行方・・・

息を切らして優子さんを探す。

コンたん 「あの~橘さんいますか?」

社員A 「さっき資材庫に行きましたよ。」

コンたん 「ありがとうございます。」

よし、行こう!!

普段の運動不足が・・・ふらふらする。

あっ優子さん、見つけた!!

コンたん 「はぁ はぁ 優子さん」

優子 「どうしたの?ゆかり」

コンたん 「はぁ ちょっと待って はぁ はぁ」

情けないなそんなに走ってないのに(笑)

コンたん 「優子さん やめるって本当?」

優子 「部長から聞いたんだね、うん、やめるよ。」

コンたん 「なんで・・・」

優子 「う~ん、子供の為かな」

優子さんって結婚してるんだった、事情のひとつふたつ

あるに決まってるよな。

止めれるわけないな。

コンたん 「・・・・・」

優子 「心配して来てくれたんでしょ。

ごめんね、ゆかり。隠してたわけじゃないんだ。」

あれ、私泣きそうになって事務室出てきてたんだけど

走ってるうちに苦しくて忘れてた、あはは。

コンたん 「ふぅー、家族が理由なら、しょうがないですね。

優子さんの仕事引き継いであげます。」

優子 「何?偉そうね、ゆかり。休憩なしで引継ぎしてあげてもいいわよ。」

コンたん 「え~嫌ですよ~そんなの~」

もう少し時間があるんだ、今泣くわけにいかないよね。

この後、優子さんと話しこみすぎて(1時間ほどサボってしまいました)

他の先輩に怒られました。てへっ
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プロフィール

コンたん

Author:コンたん
コンたんの日常がここに・・
キャスト
・紺野 紫(こんの ゆかり)=コンたん・ゆかり
・橘 優子(たちばな ゆうこ)コンたんの職場の先輩
・佐々木 瞬(ささき しゅん)コンたんの職場の同期
・大川 竜二(おおかわ りゅうじ)個人経営の電気屋さん(着ぐるみ師)
・神谷 京子(かみや きょうこ)コンたんの学生時代の先輩

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